プラレールのマニアックな橋脚「モノ橋脚」
プラレールレイアウトを組み立てる上で必要なのが「橋脚」。プラレールを高い所で走らせられるだけでなく、立体交差を実現できるプラレールの必須アイテムです。
この黄色の一段の「ブロック橋脚」が橋脚の基本単位になります。この黄色橋脚を積み上げていけば立体的なレイアウトが組み上がります。他には「ブロック橋脚」の4分の1の高さの「4分の1橋脚」にもお世話になります。
しかし、世の中には特殊な用途で利用される橋脚もあり、使い心地も良いことからプラレールマニアにとって重宝されている橋脚もあります。
今回はそんな特殊な橋脚の一つ「モノ橋脚」について取り上げます。
1脚でブロック橋脚3個分の高さの「モノ橋脚」
プラレールには限定品としてモノレールタイプの製品があり、レールを縦に使う遊び方があります。そのレールを縦に並べるための橋脚が「モノ橋脚」です。
「モノ橋脚」は「モノレール橋脚」を略した言い方で、懸垂式モノレール用のレールをぶら下げる為に作られた部品です。橋桁の下にレールを縦に留めるフックがあるのが特徴的です。
これだけでもかなり特徴的ですが、この橋脚のもう一つの特徴は一つで通常の3段分の高さがあること。モノレールをぶら下げるためにこのような仕様となっているのですが、当然通常のブロックを3段積み上げるよりも強度があるわけです。
これがレイアウトを製作する時にすごい助けになります。特に5段以上を越す立体レイアウトに威力を発揮します。何せめっちゃ崩れやすくなるんですよね、ブロックを積み上げると。
せっかく9段まで積んでも下4段がスポンと抜けて落胆することはしょっちゅうあります。これは接合しているブロックの数が多いのが理由。
9段のブロックで接合面は8つになります。当然、上の接合面になるほど下のブロックの重さがかかって来るわけで。重力に負けて下の段が落ちたり接合面の多さゆえ橋脚が歪んだり。
(ぺたぞうさんの作品。写真は使用許諾済)
ここでモノ橋脚の出番。橋脚3段分の高さを持つモノ橋脚は3つで通常の橋脚9段分な高さにすることが出来ます。当然、3段、6段の橋脚を代用することが可能。接合面も大幅に減少し、圧倒的に安定性が増します。
このように強度のあるモノ橋脚は巨大なレイアウトを組み立てる時に特に便利です。
また上2段は通常の車両はくぐり抜けられませんが、下の一段分ならば干渉せずに車両がくぐり抜けることが可能です。
ではどこで手に入るのか
とここまでモノ橋脚についてお話してきたわけですが、皆さん思っているでしょう。どこで手に入るのかと?
答えは「単品では売っていないのでモノレールセットを買う」なのですが、「じゃあ、そのモノレールセットをどこで買うんだ」と。さらに「モノレールセットってそもそもなんだ」と言う声が聞こえて来たのでお答えします。
一般流通品では「プラレールタイムステーション D51モノレールセット」に付属しています。そもそもプラレールのモノレールシリーズはこのD51セットに付随していたものから始まりました。
また拡張セットもあり、モノ橋脚及びモノレール専用曲線レールはこれらのセットで手に入れていたのです。
しかし、これらの製品はもう絶版になってしまいました。何せ2001年の製品、取り扱っている方が珍しいです。 モノレールシリーズは2001年に様々なラインナップがされていたのですが、その後人気が出なかったのかシリーズ自体が終了してしまいました。当然、モノ橋脚もほぼ売り場からなくなってしまいました。
ではもう手に入らないのかというとそうではなく、なんと湘南モノレールの限定アイテムとして現在も販売が続けられているのです。
むろん限定品なので、湘南モノレール大船駅などの一部でしか手に入れることが出来ず、かなりのレアものです。
結局のところプラレールを多く取り扱っている中古店に行くのが一番手っ取り早いです。ちなみに私は大宮のブックオフでモノ橋脚を2本手に入れました。1本300円です。ちなみに中古のノーマルな黄色橋脚は1本100円ほど。まんま3本分のお値段です。
貴重なレールの部類に入りますが、持っていて絶対に役に立ちます。なによりも巨大立体レイアウトが安定する上、レールを縦にして懸垂式モノレールを走らせることができます。というかそもそもモノレールを走らせるものですこれ。
プラレールを多く取り扱う中古店であれば取り扱っていますし、今探してもまだ見つかると思います。
これから巨大レイアウトを組み立てようという方は是非探してみては?