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2020年2月14日700系B編成東京駅見物録

 前回の記事にて700系C編成のラストラン特別装飾編成の話題を取り上げました。実際にその編成を見に行ったのは2月14日でしたが、同日の夕方に別タイプの700系が東京駅にやってくるとのことで、見物に行きました。
 今回はその700系B編成の見物に行ったお話です。

東海道を走るもう一つの700系・700系B編成

 鉄道好きでなくとも鉄道車両には色々な形式があり、特に新幹線はメディアでの取り上げ方からその形式名を知っている人は多いでしょう。

 しかし、700系やN700系といった形式の中にもさらに種類があり、そのそれぞれにも個性が存在していることを知っている方は中々少ないと思います。

 前回の記事にて取り上げた700系は「C編成」と呼ばれるタイプのもので、JR東海が所有している車両です。一方今回取り上げる「B編成」はJR西日本が所有する700系。
 車両設計そのものはC編成とほぼ同じであるものの、内外装は細かい違いが存在しています。

 700系の東海道新幹線からの引退に伴い、B編成も東京駅に乗り入れなくなるので、C編成ラストラン装飾と同じ日に走行することに目をつけて、2月14日に東京駅まで700系B編成を見物しに行きました。

JR700の文字を携えて

 2月14日に東京駅B編成が乗り入れてくると聞き、夕方5時半くらいに新幹線ホームへ。5時40分くらいに目的の車両はホームに入線してきました。

 こちらが700系B編成です。ぱっと見普通の700系みたいですが、一番の特徴はその側面。

  700系B編成は車体側面に「JR700」の文字が印字されています(C編成は無地)。文字の色もJR西日本のコーポレートカラーである青色になっています。

 できれば700系の顔と「JR700」のマークが入った写真を撮りたかったのですが、700系が入線してきたのが14番線で一番写真が撮りにくいホームでした。2つ上の写真もやっとの思いで顔全体を写真に収めたもの。ホーム端がギリギリなのと柵がしっかりと立ててあったせいで写真が滅茶苦茶撮りづらかったです。 
 でもこうして700系の顔を写真に残すことが出来て良かったと思います。

 「JR700」のマーク以外にも、B編成が持つ独特な設備がこちら。LED式の方向表字幕です。この「のぞみ 東京」の表示は東海道引退で一切見られなくなります。

 いまでは方向幕として当たり前の存在となっていますが、当時は最先端の存在。700系が元気だった頃はLED幕の700系にどこか特別な物を感じました。

 ちなみにこちらが700系C編成の方向幕。こうして比べてみると、LED幕には近未来感を感じますね。もうその近未来なわけですが。

 B編成のもう一つの特徴として、C編成とは少しことなる内装を持っている、ということ。深い藍色のモケットが特徴の座席です。
 今回は乗車するわけではなかったので外からパチリ。

 参考程度にC編成の座席もどうぞ。こちらの方が色が薄いことがよく分かると思います。

 偶然にも700系が入線してきたのが東北新幹線用ホームの隣だということもあり、700系の停車中はJR東日本の車両と並ぶシーンも多く見られました。W7系を除けばJR東日本とJR西日本の車両が並ぶのはこの14番線ホームだけ。特に700系とJR東日本の車両が並ぶシーンは間もなく見納めとなります。
 最後の最後でとても貴重なシーンを見ることが出来ました。

 やがてすべての出発準備を終えて、700系B編成は薄暗い夜空の下、新大阪駅へと出発していきました。

 以上で、700系B編成を見送りにいった話はおしまいです。

 C編成のように華やかな装飾こそありませんでしたが、「JR700」の文字を誇らしげに掲げ、東海道新幹線のぞみとして走る姿は優雅そのもの。かつての「のぞみ」としての意地を見せてくれました。 東北・上越・北陸新幹線の車両とのツーショットも写真に出来て非常に満足です。

 2月8日に700系C編成ノーマル塗装とドクターイエローを見に行き、2月14日にC編成特別装飾とB編成を見に行った700系尽くしな日々を過ごしました。私としてはもう名残惜しいことはありません。

 現在の東海・山陽道新幹線とN700系シリーズの基礎となり、日本の動脈を支え続けた名車に拍手です。 

 それでは3月8日のラストランまでどうかご安全に!

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