プラレーラーの意味とその歴史
このページではプラレールマニアを指す言葉「プラレーラー」という言葉の意味とその変遷について考察・解説していきます。
プラレーラーとは?
プラレールを大人の趣味ととらえ、プラレール関連の活動をするマニアのこと。比較的新しい言葉で意味が流動的であるが、おおよそ以下の3つの意味で用いられる。
①プラレールで遊ぶ人全般(一般児童を含む)
②プラレールを大人の趣味として楽しむ者(かつ子供の遊びの付き添いでないこと)
③タカラトミー非公式でプラレール関連の事業で金銭を稼ぐ者
①はプラレーラーの定義の最低条件であるが、そもそもが「プラレールマニア」の洒落た言い方から始まっているため、「プラレーラー」に小学生以下の子供を含むことは基本的にない。
ただし、プラレール趣味の敷居を低くしたいとの思いから、「プラレーラー」に年齢的な概念を設けるべきではないとの主張も、マニアの中では非常に強い。
②が最も一般的な用法となる。すなわち「プラレールマニア」のお洒落な言い方である。「大人でプラレールを楽しんでいる者」という使い方をしていればコミュニケーションに障害が発生することはまずない。おおよそ中学生以上でプラレールを嗜んでいる者であれば活動内容に関係なく「プラレーラー」と呼んで差し支えない。
③は主にプラレール愛好家かつそれを事業にしている者がメディアに取り上げられる際に用いられる用法だが、マニアからは基本好まれていない。
そのため、③の意味でプラレーラーについて記述する場合は「“プロ”プラレーラー」などと、②の意味のプラレーラーと区別する記述が必要になる。
歴史
現時点で確認できた中で「プラレーラー」の文字が用いられた文献は1999年発行の公式のプラレール情報誌「プラレールファンクラブ」という冊子である。こちらでは「プラレールを大切に楽しく遊んでくれている人みんな」と定義されている。すなわち「プラレールで遊ぶ人」(上記①)がトミー公式の意味となる。
一方で、マニア側でも「プラレーラー」という言葉が開発されており、Twitterからの情報によれば、早くて1995年には「プラレーラー」という言葉が開発され、普及する動きがあったと考えられる。
文献で確実に確認できるものとしては1999年に更新された「75茶屋」というサイト内のページにて「プラレーラー」という言葉が使用されていることが確認できる(リンク)。
しかし、2000年代において「プラレーラー」という言葉はあまり使用された記録がなく、使われていたとしても、ほぼ一部のマニアにとどまっていたと考えられる。そもそもプラレールマニアの存在自体があまり知られていなかった。
転機があったのは2011年、松岡純正さんがプラレールに関する動画をYouTubeに投稿し始めた。この活動がやがて世間一般に知られ、メディアがYouTuberになぞらえて「プラレーラー」という言葉を再開発した。
このメディアやSNSの発達で「プラレールマニア=プラレーラー」の存在が次第に知られ始め、「プラレーラー」の存在が一般人層にまで認識され始めた。
以上が「プラレーラー」という言葉の大まかな歴史である。