展示会プラフェス

圧巻!プラレール京急京成都営全駅再現

 少しずつですがブログを読んでくださる方も増えているようです。嬉しい限りです。

 さてさて今回は松岡純正さん主催展示会プラフェスの大型企画として行われた「プラレール京急京成都営全駅再現」のレポートを書かせていただこうと思います。

京急線、京成線、都営浅草線の路線と駅をプラレールで再現
 これまで何度もやってきたように、展示会プラフェスでは実際にある鉄道路線を簡略化し、それをプラレールで再現してしまおうという企画が行われてきました。
 あるときは山手線。ある時はきかんしゃトーマスの舞台ソドー島。最近では東海道・山陽・九州新幹線の再現が行われましたね。
 そして、今回松岡さんが再現する路線として選んだのが京急線、京成線、そして両路線を繋ぐ都営浅草線です。

 京急は東京の品川から神奈川の三崎口、及び羽田空港や逗子などを結んでいる鉄道会社です。一方の京成は東京を千葉を中心に鉄道路線ネットワークを構築し、上野・押上~成田空港間を中心に路線が展開している鉄道会社です。その京急と京成を結ぶ形で都営浅草線が存在、3社は互いに直通運転を行っています。

 今回松岡さんが再現したのはこの3社の路線であり、神奈川から東京、そして千葉までを一挙に再現することになりました(都営浅草線以外の都営線は再現されていません)。

 それでは全線再現ついて全体像を見てみましょう。
IMG_8812
 今回もやはりその巨大さからレールが大きく蛇行した状態で線路が組まれています。上の写真は京成の成田側からレイアウト全体を見た光景です。足元に広がるのは千葉県内の京成線の路線です。

IMG_8848
 そしてこちらは京急線の三崎口駅から見た光景。京急久里浜線が横浜に向かって伸びている様子を再現しています。油壷周辺の道路も再現されていましたね。

IMG_8868
 そして東京都内と横浜市内を中心に写した光景がこれです。千葉や神奈川と比べて圧倒的密度の差を感じさせます。
 一応言っておくと、3社路線の他に他社の新幹線や在来線も再現されています。
 真ん中の緑の線が山手線の周回線路だったと思いますが、いかに東京にギチギチに鉄道路線が敷かれているかを思い知ることが出来るでしょう。意外と1都2県の鉄道路線の発展の仕方の違いを見ることが出来て面白かったです。

3社を彩る個性的な駅たち
 京成・京急・都営浅草線を再現されたこの企画。乗り換え駅や分岐駅については特に気合の入った再現がなされており、松岡さん流の駅再現を見ることが出来ました。以下その駅について見ていきましょう。

P1070380
 最初は成田空港駅。京成成田空港線が乗り入れます。京成側の起点となる駅です。
 上に飛行機の模型が置かれていてまさに空港って感じですね。

P1070391
 京成の青砥駅。上から見ただけだと単に複線の幅が広くなっている駅にしか見えないので別視点から見てみましょう。

P1070393
 そう、2つの階層、及び多数の分岐を持つ複雑な構造の駅になっているのです。この駅は京成本線と押上線を分ける重要なジャンクション駅となっており、隣の京成高砂駅とともに多くの京成電車の始発・終着駅になっています。

P1070242
 お次は青砥駅の相棒となる駅、京成高砂駅です。こちらは京成本線、成田空港線、北総線、金町線が乗り入れるジャンクション駅です。
 収納ケースの上に置かれている都市の駅が金町線ホームですね。一度乗ったことがあるのですが懐かしいです。東京23区内を走っていながらも単線であることで有名な路線です。

IMG_8913
 京成高砂駅は駅自体はシンプルな作りですが、すぐ横に巨大な車両基地を構えるため分岐そのものはかなり複雑なものになっています。
 京成高砂駅はカフェプラたくに行くときによくお世話になる駅ですが、車両基地はこんな風になっていたのですね。地上だけでは分からないのでいい勉強になります。

P1070427
P1070424
 浅草線の泉岳寺駅~西馬込駅です。この区間は浅草線の中でも京急線や京成線とは直接接続していない区間ですが、今回の再現においては浅草線内で最もよく再現されていたエリアのように感じています。何せ地下駅で表現しているのですから。
 終点の西馬込駅は普通の駅でしたがその奥の車両基地が作りこまれており、これまた再現性の高いエリアになっていました。

P1070402
 浅草線をどんどん進み、泉岳寺を経て京急蒲田に辿り着きました。
 見てわかる通り、要塞です。僕の見た限りでは一番再現度の高かった駅がここでした。上下線の2層構造はもちろん、京急蒲田の圧倒的壁巻も高架駅や地下駅で巧みに再現されており、すごく気合の入った見た目になりました。本線から羽田空港線へ分かれている感じもいいですね。

P1070398
 京急カンタの次は京急川崎駅です。こちらも京急蒲田と同じで本線と大師線との分岐駅と言うこともあり、秋構造が複雑です。ぶっちゃけ品川駅や横浜駅よりも入り組んでました。

P1070417
 そんな京急川崎から伸びる大師線もしっかり再現。奥に写るのは羽田空港線。こういう支線にちょこちょこ駅が並んであるのは京急らしくていいものです。

P1070319
 ここで変わり種をご紹介。この駅舎の無いホームが置かれているのは「平沼駅」という廃駅で現在使用がストップされています。
 今現在は保線機材置き場として機能しており、また第二次世界大戦中に空襲に巻き込まれたため戦争遺構としての役割も果たしているそうです。
 中々マニアックなものを再現しましたね。

P1070409
 神奈川をどんどん下っていきましょう。金沢八景駅です。横浜シーサイドラインと接続し、本線と逗子線が分かれています。奥側には金沢検車区と金沢文庫駅にある京急唯一の複々線区間が見え、京急路線の中でも随一の賑やか区間になっています。

P1070276
 金沢八景を出た先の安針塚から横須賀中央までの様子。この区間は山の只中を走りトンネルが連続する区間。トンネルの暴力ともいえる情景になっており、この区間がいかに山に囲まれているかをうかがい知ることができます。
 京急線の下を通るのはJRの横須賀線です。

IMG_8823
 最後は久里浜線を眺めておしまいです。よく見ると単線区間も見えており、単複の入り混じった久里浜線の特徴を良く再現しています。
 トンネルがあるのも味がありますね。久里浜線ののどかな風景を良く再現していると言えるでしょう。

 と言うわけで京成から浅草線、そして京急までのプラレールの旅が終わりました。
 今回のプラフェスでもかなり良く路線の再現がなされており、ずっと見ていて飽きないイベントでした。
 特にこの3社は毎月のように使わせていただく路線であり、都民である以上羽田・成田の両空港にアクセスするときはいつもこの路線にお世話になります。
 だからこそ今回の全駅再現には思うものがありましたね。特に京急蒲田駅の再現は嬉しかったです。

 それでは今回もお読みいただきありがとうございました。設営に携わった主催の松岡さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です