プラレール金型一覧
プラレールに用いられている金型についてまとめました。情報が入り次第追加していこうと考えています。
金型とは?
プラレールの製造工程において用いられる、プラスチックが流し込まれ部品を形成する機械部品。車両ごとに金型が用意されていることもあれば、複数の車両製品において同一種類の金型が用いられていることもある。
また長い期間製造されている車両についても製品のモデルチェンジを行うことがあり、それに伴い金型も常に更新が続けられている。
「流用」されている金型たち
プラレールの製品群において、複数種類の車両製品の製造に同じ種類の金型が用いられていることを「金型流用」という。
子供が遊ぶ分には問題はないが、車両再現度に難がありモデルの車両らしさをつぶしてしまっているとマニアからの評判は悪い。
しかし、形成される車体に普遍性があることからプラレールの改造において改造した後の車両に馴染みやすいという利点もある。そのため種車としてはありがたがられる存在。
先頭車の顔の金型は基本的に形式ごとに用意されている。
万能金型・汎用金型
現時点で製造に最も多用されている金型のこと。2019年現在では下記の「新系列金型」が万能金型・汎用金型にあたる。
金型一覧
新系列金型
プラレール S-33 E233系京浜東北線 [おもちゃ&ホビー]タカラトミー(TAKARA TOMY)2010-03-25
2019年現在プラレール車両製品において最も多用されている金型。1993年に発売された「人形遊び通勤電車」という209系を模した特殊な車両を祖とする。そのため「209系金型」とも。
JRの「新系列」車両およびそれを基本コンセプトとして設計された私鉄の通勤電車によく用いられている。
その通勤電車としての典型的なフォルムから顔だけ変えて車体は209系という通勤電車プラレールが度々発売された。それは現在のE233系シリーズにまで引き継がれ、現在のプラレールラインナップにおいても最大勢力を誇っている。
メトロ金型
プラレール S-19 東京メトロ 有楽町線・副都心線 10000系
主に東京メトロの車両をモデルにした車両製品に用いられる金型。おそらくは東京メトロ10000系を祖としている。窓が空洞ではなく埋められており、かつ黒色に塗りつぶされているのが特徴。
東西線15000系や千代田線16000系などの東京メトロの車両に共通して用いられていたが、2019年に日比谷線13000系が新規に金型を起こされたため、以降は形式ごとに金型が新規に作られると思われる。
205系金型
プラレール 205系 通勤電車 スカイブルー S-33 [おもちゃ&ホビー]タカラトミー(TAKARA TOMY)2003-07-31
205系を祖とする製品群に用いられた金型。側面に205系に特徴的なステンレスのビードの筋が入っていることが特徴。顔すら同じ金型を用いた201系の他、近郊電車の211系、私鉄通勤車両の多くがこの205系金型を用いて製造された。
特に「京浜急行」と呼ばれる車両はその実車と製品のフォルムのかけ離れ具合から「プラレール史に残る愚行の一つ」と称されている。
今現在205系金型を用いた商品は生産されていない。
東海型急行電車
プラレール S-34 165系東海型急行電車 [おもちゃ&ホビー]タカラトミー(TAKARA TOMY)2003-09-25
「東海型急行電車」を祖とする製品群に用いられている金型。153系をルーツとする国鉄急行型電車に共通して用いられている金型であり、実車側の塗装バリエーションが多いため改造のネタとしてはもってこいの存在。
2019年まで改良を重ねながら生産されていたロングセラーだが、2020年1月に販売が終了する予定。
485系金型
プラレール 485系 L特急 S-24 [おもちゃ&ホビー]タカラトミー(TAKARA TOMY)2003-08-28
485系及びその派生形式の車両製品に用いられる金型。東海型急行電車と同じく実車の塗装のバリエーションが豊富であるため、改造において手を出しやすいのが特徴。
2019年現在、485系金型を用いた製品は販売されていない。
D51きしゃ金型
1970年に発売された「D51きしゃ」を祖とする金型グループ。その名が示す通り元はD51蒸気機関車のプラレールの成形に使われた金型だが、後にC58やC62などの蒸気機関車にもそのまま流用された。
現在はD51含め、蒸気機関車の形式ごとに金型が更新されたため、D51とC61が同じ金型、などという事態にはなっていない。