プラレール / プラレール用語辞典

プラレール派生品

 プラレールブランドでありながらも、プラレールと少し異なる規格で製造された、プラレールの派生製品について紹介していきます。

あつめてプラレール

あつめてプラレール 2015年第2弾(1502) [全8種セット(フルコンプ)]

 2014年辺りにカバヤ食品より発売されていた食玩。ガムといっしょにプラレールのミニチュアが同梱されている。

 サイズはカプセルプラレールとほぼ同等だが、造形が完全に本家プラレールのものと同じであり、レールや情景部品も本家そのままである。車両に動力はないので手転がしで遊ぶ。

 2020年現在の流通はないようだが、カバヤ食品は現在でも「プラレールおふろで水あそびごっこ」など、プラレール関連の食玩を発売し続けている。

アミューズメントプラレール

 ゲームセンターの景品として展開していたプライズ版プラレール。2005年を中心に展開されていた。

 車両及びレール類はプラレールのそれと全く変わりがないが、サイズが本家の1/2となっており、さながらミニチュアプラレールそのものである。

 動力がない、本家との互換性がないなどの特徴からあまり売り上げが伸びず、早々と商品展開を終了した。そのため、2000年代の商品でありながら情報が極めて限られている幻のシリーズ。

 しかし、商品ラインナップは新幹線の他、E231系や205系などの通勤電車、485系の特急電車など、かなり力の入ったものとなっている。

カプセルプラレール

 1999年より展開されている、カプセルトイ版プラレール。現在までに多種多様なプラレール派生シリーズが生まれているが、その中でも最も成功を収め、発展しているといっても過言ではない。

 基本的にスーパーなどのガチャガチャで入手することになる。一回200円で車両+レールまたは情景部品が手に入る。基本的には運ゲーなので、コレクションは本家プラレールよりも労力を要することになる。

 車両は先頭車を動力車とするゼンマイ式。3両編成でひとまとめの編成としている。また、モーター駆動という格上の動力車の取り扱いもあり、一回500円だが、本家さながらの走行も実現できる。

 基本的な実車製品の他、レールや情景部品、トーマスやチャギントンとのタイアップシリーズもかなり豊富であり、商品の入れ替えもかなり早いため、本家に劣らない商品ラインナップを誇っている。そのため、カププラを中心に収集するプラレール愛好家も少なくない。

スーパーレール

 1972年より、トミー(現タカラトミー)が展開していた鉄道玩具シリーズ。プラレールの商業的成功を受けて、プラレールを卒業した小学校高学年向けに焦点を当てて造られた商品である。

 車両スケールはHOゲージ並。実物と同じように、2本の線路をフランジ付きの車輪で走るシステムとなっている。

 前述の通り「プラレール後」の客層を狙っていたが、リアルさや機能性を追求すると値段が高くなり小学生が手にづらい、反対に値段を下げるとリアリティや機能性がなくなる、というジレンマに陥った。

 そして衰退の決定打となったのが、トミーのNゲージブランドの進出(TOMIXの誕生)であった。

 トミーは元は「プラレール→スーパーレール→Nゲージ(TOMIX)」のように、顧客を離さない戦略をとるつもりでいたが、Nゲージの低価格化により「プラレール→Nゲージ」という図式ができてしまい、宙ぶらりんとなったスーパーレールは自然と衰退していった。1991年にブランド廃止。

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デカプラレールタウン

 いわゆる「大型情景部品」。モデルは実在の車両であるが、縮尺がプラレールと比べて何倍も大きいのが特徴。

 基本的にはボディが展開して、プラレール車両が入線可能な駅や検査工場などの大型情景部品になる。

 始まりは300系をモデルとした「未来特急のぞみ号」。その後D51やトーマスシリーズなどを経て、「N700系新幹線ステーション」で「デカプラレールタウン」のブランド名が与えられた。

 子供たちからは一定の支持を得ているようだが、大人のマニアからは場所を取る、ジオラマに組み込みにくいなど、あまり評価されていない模様。

ハイウェーセット

 プラレールの青いレールが使用された初めての製品。青のプラスチックレールを道路に見立て、その上を自動車を模したおもちゃを手転がしで走らせながら遊ぶ。

 1958年の発売で、「プラスチック汽車・レールセット」よりも先であることから、長らくプラレールの源流とされてきたが、2020年8月12日の「ちゃぶ台返し事件」によって、米国からプラレール規格が日本に輸入される際に、派生品として発売されていた製品であると判明した。そのため、プラレールの本流から外れている製品。

プラキッズ

 トミカ・プラレールの製品に付属していることがあるプラスチック製の人形。始まりは2001年に発売された「プラキッズ駅セット」、「プラキッズふみきりセット」。トミカにおいてもマグナムレスキューシリーズから採用され、トミカ・プラレールの付属人形の共通仕様になった。

 もとは「人形遊び通勤電車」などの「人形遊びシリーズ」と、トミカタウンの樹脂人形の規格を統一した結果生まれた人形である。

 プラレールのプラキッズのアイコンキャラとして、当初は「ライちゃん」という女の子が採用されていた。他にプラキッズには比較的女性キャラも多く、女児ユーザーも意識されている。

 現在のアイコンキャラはトミカは「Tくん」、プラレールは「てっちゃん」と、双方とも男の子キャラに変更されている。

プラ電動ハイウェイバス

 1966年より発売されていた自動車玩具。プラレールの車体をバスに変更し、プラレールの青いレールを高速道路に見立てて走らせる。動力は当時の電動プラ汽車と一緒。

 その短期間の発売と希少性から、長らく写真でしか存在しない製品とされていたが、2000年前後に現品が発見された。

 現在でもプラレール収集家による収集活動が行われているが、入手難易度は骨董プラレールの中でも群を抜いて高い。インターネット上で公開されているコレクションも5セットを下回るほどであり、正真正銘の「幻のプラレール」である。

プラレールアドバンス

 2011年から2017年にかけて発売されていたプラレール派生シリーズ。車両規格をNゲージに近くし、プラレールシリーズにしては長い車体の製品となっているのが特徴。4両編成を一セットとし、中間車の一両を動力車としている。

 レールシステムは基本的に本家のレールを流用しており、レールの片側の溝に車輪が入る形で線路を走行するギミックとなっている。

 アドバンスに合わせた専用の線路も展開されており、車両を乗せやすくる。分岐を作るといったギミックもレイアウトに組み込むことが可能。

 タカラトミーは期待の新星としてかなり注力していたようだが、走行性に難があり、あまり人気が出なかった。2017年に展開終了。

プラレールリアルクラス

 2023年6月に発売予定のプラレール派生シリーズ。その名の通りリアル志向のモデル造形となっており、プラレール卒業後の大人向けに作られたシリーズであると考えられる。レールも、実際の線路のような枕木タイプのモデルが新規に用意された。

 プラレールアドバンスのような「プラレール卒業世代」を狙った製品と異なり、本家プラレールとの互換性を極めて高いレベルで保っているのが特徴。そのため、定着が難しかった「プラレールとNゲージの中間」を狙える派生シリーズであるとファンの間からは期待が持たれている。

プラロード(1980年代)

 B/Oトミカ以前に発売されていた、プラレールブランドの自動車玩具。チョロQ大の電動ミニカーである。

 のちのモータートミカ→プラロードとは全くの別製品である。しかし、走行システムは、新プラロードと似ており、道路に見立てたレールをモーター式ミニカーが走行する。レールにはカーブや直線の他、坂レールが存在し、なんとレールはプラレールのブロック橋脚の上に乗せることが可能。プラロードのレールと本家プラレールのレールが交差する踏切まで存在し、さながら「“プレ”モータートミカ」の様相を呈していた。もちろん、モータートミカや新プラロードとの互換性は全くない。

 新プラロードの存在もあり、2020年代ほとんど話題に上がらない派生品である。そのため、写真もほとんどと言っていいほど残されていない。

プラロード(2000年代)

 元は1993年に発売された「B/Oトミカ→モータートミカ」が廃盤になった後、2004年にプラレールブランドとして再展開させたシリーズ。簡単に言えば動力付きトミカである。

 基本的には道路に見立てたレールの上をモーター式ミニカーが走行するシステムとなっている。また橋脚や坂道、分岐といったギミックもキチンと用意されており、さながらトミカとプラレールの中間の形態を持つ製品と言える。

 前代のモータートミカとの互換性もあるが、それ以上にプラレールとの互換性も高められ、プラロードの橋脚などの上にプラレールのレールを載せることが可能。

 モータートミカから続いてきた製品であること、また大型情景部品の一つである「プラロード大鉄橋」がレイアウト系プラレールマニアから絶大な支持を受けていることもあり、プラレール派生品としては知名度はかなり高いが、展開そのものは2年と短めである。

ミニミニプラレール

 2001年頃にTOMYから発売されていた、食玩版プラレール。一セットの箱の中に車両とレールがそれぞれ一つずつ入っていた。食玩なのでラムネも付属。

 大きさは大人の親指ほど。先頭車と中間車の2両が製品化されている。ジョイントにオスメスはないので、先頭車を後尾車として繋げることも出来る。

 またレールは直線と曲線のみ、かなりデフォルメされているが、本家のようにオスメスのジョイントがある。

 なお、車輪がミニミニプラレール専用のレールの他、本家のレールの片側の溝にもすっぽりハマるように設計されている。そのため本家レールの両方の溝を複線に見立てて走らせることが出来、その様子から「プラレールアドバンスの大元ではないか?」とも噂されている。

メタルポケット

 1995年頃にトミーから発売されていたダイキャスト製のショーティ。ブラレールと規格が同じなので、一セットにプラレールの直線レールが一本付属していた。本家と同じく3両で一編成とする。

 全体的に重量があるほか、ドライバーを使わなければ連結部の取り外しが出来なかったため使い勝手が良くなく、あまり売り上げを伸ばすことなく消えていった。

車種としては300系などの新幹線の他、成田エクスプレスなどの在来線特急、D51やEF200と言った機関車もあった。「キャラポッポ」という名前でドラえもんとコラボした商品もある。

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