鉄道基礎用語

鉄道基礎用語-2 ~機関車と客車・貨車~

そこのけそこのけと鉄道基礎用語第2弾です。ネタが続く限り毎週金曜日と土曜日の更新で行きたいと思っています。

前回は電車と気動車の違いについてお話しましたが、今回はそれらとはまた別カテゴリにある車両群『機関車』、『客車』、『貨車』についてお話していきます。

そもそも車両は機関車、旅客車、貨物車、事業用車両に分類される
前回の記事でもそうでしたが、皆さんは線路の上を走る乗り物はすべて「電車」だと思っていませんでしたか?それは大きな間違いで電車というのはあくまでも鉄道車両のカテゴリの一つ。その用途、構造で分ければ非常に多くの種類の鉄道車両に分類することが出来ます。
そのなかでも大きなカテゴリとして機関車、旅客車、貨物車、事業用車両があり、さらに旅客車は電車、気動車、客車に分類することが出来ます。
今回解説するのはこのうちの機関車、客車、貨物車(=貨車)になります。

客車や貨車を一機で引っ張るのが機関車
EF81
電気機関車EF81。後ろに連結されているのが客車。動力源が先頭車両である機関車に集中している。画像はWikipediaより(CC-BY-SA3.0。帰属:Speaceaero2)

「機関車」とは客車・貨車をけん引するための巨大な動力源を持ち、旅客、貨物を載せるスペースがない車両を言います。簡単に言えば「他の車両を引っ張ることを専門にした車両」です。
一車両まるごとが動力源となっており、巨大な推進力を発揮します。機関車の内部のほとんどは動力装置で占められており、操縦者たる乗務員しか乗れませんが、その代わりに大量の客車や貨車を連結、運搬することが可能です。この客車や貨車に旅客や貨物を搭載します。

なおこの機関車の対になる電車、気動車は「動力装置を内部に持ち、かつ旅客を運ぶことが出来る車両」ということになります。

機関車には動力装置別に「蒸気機関車」、「電気機関車」、「ディーゼル機関車」に分けることができますが、現在では電化区間を電気機関車が、非電化区間をディーゼル機関車が走っています。
SLこと蒸気機関車は現在は観光用でしか走っていません。

それ単独では走行できないのが、客車・貨車
ななつぼし
ななつ星in九州に連結されている77系客車。画像はWikipediaより(CC-BY-SA3.0。帰属:Rsa)

貨車
貨車の一つ、コンテナ車。画像はWikipediaより(CC-BY-SA3.0。帰属:Chatama

一方、客車と貨車は「ヒト・モノを運ぶための車両だが、それ単独では走行することのできない車両」を指します。人を運ぶのが客車、貨物を運ぶのが貨車になります。
基本的に両者とも線路上を自走するための装置がないため、機関車に自身を引っ張ってもらう必要があります。簡単に言えば機関車の後ろについている車両が客車または貨車です。
一応電車も(人を運ぶという意味で)客車の中に含めることもありますが、大抵は違う種類のものとして区別されています。

また貨車は運ぶものによって様々な形の車両があり、レパートリーも豊富なのも特徴です。コンテナを運ぶコンテナ車や石油を運ぶタンク車などがあります。

というわけで、今回は機関車とそれに引っ張られる客車と貨車の解説でした。次回はちょっとマニアックな事業用車両(ドクターイエローなど)の解説です。

参考文献
「徹底図解 鉄道の仕組み」新星出版社、2006年