プラレール / プラレール用語辞典

プラレール用語辞典(マニア編)

 プラレールマニアの間で良く用いられるタカラトミー非公式のマニア用語をまとめてみました。随時更新していきます。
ここでは主にイベントや改造に関する用語を掲載しています。

レイアウト・部品類に関するマニア用語はこちら
タカラトミーが公式に用いている・用いた用語はこちら

運転会

 広い会場にプラレールのレールレイアウトを敷き詰め、そのレイアウトの上に車両を走らせる催し。グループ限定で行うこともあれば一般来場者に走行時の様子を公開することもある。イベントによっては一般来場者が車両を持ち込み走らせることも可能。

親子写真

 プラレールとそのモデルの車両を一緒に写した写真。基本的に実車の入線する駅のホームなどで写真が撮られる。実車を「親」、プラレールを「子」として見立てている。


改造

 既製品として流通しているプラレールを自分の手で加工し、タカラトミーが公式で発売していないオリジナルのプラレールの車両やレール、情景部品を製作すること。 タカラトミーそのものは改造を推奨していない。

 先頭・後尾車両の運転席が設置されている部分。一部の製品には車体本体と取り外しが可能な車種が存在するため、それを車両の改造に役立てることがある。

カタログ落ち

 タカラトミーから毎年発行されている無料のトミカ・プラレールカタログに掲載されている商品ラインナップについて、前年度まで掲載されていた商品が紹介されなくなること。 ほぼ生産終了の意味を持つため、カタログ落ちした製品はコレクターに優先的に購入されることになる。

金型

 プラレールの製造工程において用いられる、プラスチックが流し込まれ部品を形成する機械部品。車両ごとに金型が用意されていることもあれば、複数の車両製品において同一種類の金型が用いられていることもある。

 特に数多くのプラレール車両について全く同じ金型が用いられていることを「金型流用」といい、リアルさを追求する一部のプラレールマニアにはことごとく不評である。

※金型の用途・種類に関する詳しい説明はこちら

金型流用

https://www.youtube.com/watch?v=WiWWBwk_590

 プラレールの製品群において、複数種類の車両製品の製造に同じ種類の金型が用いられていること。

 子供が遊ぶ分には問題はないが、車両再現度に難がありモデルの車両らしさをつぶしてしまっているとマニアからの評判は悪い。

 しかし、金型が共通していることからプラレールの改造が行いやすいという利点もある。そのため種車としてはありがたがられる存在。

ギア

 プラレールを動かすモーターの部品の一つ。これがないとプラレールが動かない。 ギアが壊れていること示す音が車両内部から聞こえることを「ギアが割れている」と表現する。

旧製品

 生産が終了したプラレールの製品。加えて現行品としてラインナップされているものの、マイナーチェンジによる仕様変更で流通が終了した旧仕様のプラレールの製品。

旧メカ

 2019年現在プラレールの動力として採用されつつある「のせかえOKシャーシ(=新メカ)」となる前のモーターシャーシのこと。

 具体的には写真のような形の動力機構であり、ドライバーを使わずに車体カバーを取り外せる。

 現在はカタログ掲載品で10種未満の車両製品に採用されているのみであり、間もなく新品としての「旧メカ」は流通を終了するとみられる。 対義語は「新メカ」。

 旧メカと新メカとの間の移行期に一時的に採用されたタイプの動力シャーシには特に名称は設けられていない。

橋脚払い

 2019年頃からプラレール系同人サークルにて同人誌の売買に用いられ始めた支払システム。

 プラレールの橋脚をお金の代わりにして同人誌を購入できる。値段はサークルによって様々だが、単線ブロック橋脚1個につき100円、複線ブロック橋脚1個につき150円が相場のようである。

GOGO!トイレン

 関西私鉄による合同協議会「スルッとKANSAI」が販売している鉄道玩具。電動式の先頭車と後尾車の2両編成で構成されている。

 タカラトミーとは無関係な製品であるが、車両規格が明らかにプラレールを意識したものとなっている。販売元が関西私鉄の合弁グループであるため、関西の私鉄の車両のみのラインナップとなっている。車両のデザインはプラレールより本物に近いと評価されている。

 電池駆動式で専用のレールパーツもあるが、平面であればプラレールの線路を走らせることも十分可能である。

再改造

 一度改造した作品に再び手を加え、別の作品として作り直すこと。

軸受け付き車両

 1998~1999年に製造された一部車両に、車体下部の車軸受けが露出する箇所に逆台形型の軸受けが取り付けられていた頃があった。この車両グループが「軸受付き車両」と呼ばれている。

 試験的なものとみられ、短期間で軸受け付き製品は生産終了となった。そのためこの仕様の製品は希少な存在となっている。

私鉄限定品

 一般に流通せず私鉄各社のアンテナショップや直営の通販サイトでのみ購入することが出来る限定物のプラレール。当然カタログにも掲載されていない。

 希少価値の高さからマニアから高い人気を誇る。中古店でも高値で売りに出されるレア車両。

新メカ

プラレールの動力として採用されつつある「のせかえOKシャーシ」のこと。 前述の「旧メカ」と異なり車体とシャーシはドライバーを用いて取り外す必要がある。 2019年現在ほとんどのプラレール車両製品が新メカを採用している。

新メカ化

旧メカなどの古い動力が使われているプラレールを、新メカで走れるように改造すること。

3Dプリンター

 レジンを積層し立体物を印刷できる装置「3Dプリンター」を用いてプラレール車体を一から作ってしまう技術。後述の「フルスクラッチ」の3Dプリンターバージョン。

 CADなどで設計した車両データをプリンターに送り、出力する。一度出力してしまえば後は基本的に表面磨きと塗装の工程で済むため、組み立ての時間を大幅に削減できる。

 長らく敷居の高い方法だったが3Dプリンターの低価格化・簡便化が進み、一般の改造プラレーラーでも手を出しやすい改造方法になりつつある。

製造プラレール

 タカラトミーの製品を使用せず、フルスクラッチで組み立てられた非純正プラレール車両。プラ板や3Dプリンターなどで制作される。

 ”改造プラレール”と異なり、既製品をベースとせず一から車両を造り上げる手法のため、”改造”の定義に合わず作られた用語であると考えられる。

ダイヤ運転

 レイアウトの中に車両を配置し、実車さながらにダイヤ通りに車両を走らせる遊び方。

種車

 プラレール改造の際に土台となるプラレールの既製品。

ちゃぶ台返し

 2020年8月12日を中心に、プラレールの規格の起源が1950年に米国にて発売されたKEYSTONE社製の「keystone tot railroad」と呼ばれる木製の鉄道玩具であると突き止められた一連の出来事。

 タカラトミーの「円形レイアウトがちゃぶ台に収まるように規格を独自に設計した」という公式見解を根底から覆す事実であり、タカラトミーの言う「ちゃぶ台規格」になぞらえて「ちゃぶ台返し」と呼ばれるようになった。

 なお、KEYSTONE社は玩具関連のライセンスをPLAYSKOOL社と呼ばれる別の米国の玩具メーカーに権利を譲渡し、さらにPLAYSKOOL社から日本の富山商事(現タカラトミー)に権利が譲渡され、1959年に「プラスチック汽車・レールセット」として日本プラレールの歴史がスタートした、というのがプラレール発祥の正しい歴史、として話がまとまっている。

ことの詳しい経緯は以下のなゆほ氏のブログにてまとめられている→リンク先

中間動力車

 フル編成などプラレールの車両を10両以上の長大に繋げる場合、先頭の動力車1両ではすべての車両を引っ張り切れない、または中間・後尾車両の動きが非常に不安定になるなどの不具合が生じることがある。

 そのため走行時の安定性を確保するため中間車に動力車を取り付ける改造を行い、編成中に動力車を繋げることがある。これを「中間動力車」と呼ぶ。先頭車を中間車に改造するケースもある。

 特に編成中にサウンドプラレールなどの重い車両を繋げている場合には車両走行の安定性を大きく向上させることが出来る。

電装化

 本来ライトが点灯しないプラレールに前照灯や後尾灯・車内灯などの電飾を施すこと。

日本製

 1959年にプラレールが発売されたばかりの頃、プラレールの製品は日本国内で生産されていた。「日本製」とはこのかつて日本で生産されたプラレール廃盤品の全てのことを指す。

 その年代的な価値の高さからコレクターに非常に人気であり、オークションサイトでは常に高値が付く骨董品的存在である。

 1980年代後半から1990年代前半をめどに中国での生産に移行。今現在ではタイとベトナムでの2国生産体制となっている。

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バトレール

 分岐レールなどを多用した複雑なレイアウトにあえて複数のプラレール車両を走らせ、お互いに衝突させ相手車両を脱線、転倒させる様子をバトルに見立てて眺める遊び。または通常なら脱線するようなギミックをレイアウト内に多数設置し、そのレイアウトに車両を走らせ最後まで走り切れるかどうかを眺めて楽しむ遊び。

 YouTubeなどにバトレール動画が多く投稿されており、投稿者によって「レールアタック」「プラレールクラッシャー」など多くのタイトルがある。

パラモデル

 林泰彦と中野裕介が2001年に結成したアートユニット。共に東大阪出身。

 主に幾何学的・抽象的なインスタレーション作品を制作しており、その中にプラレールのレールを組み合わせて平面上に空間を作り出す作品群がある。壁や床にレールを印象的に配置し、その空間的な面白さを表現している。

 上越新幹線のジョイフルトレイン・現美新幹線にもパラモデルのプラレール作品が車内に展示されていた。

Pゲージ

 プラレールをNゲージやHOゲージに準ずる鉄道模型としてみた場合の名称。“P”はもちろん“プラレール”のことである。

 プラレールだけでなく、プラレールに似た軌道間のレールを採用したおもちゃ(アットレールなど)でもこの“Pゲージ”の表現を用いることがある。

プチ電車

 100均ショップ・ダイソーが販売している鉄道玩具シリーズ。灰色のプラスチックレールの上を、3両編成が電池で走る「プラレール類似品」。廉価版プラレールともいえる。

 模造品ながらも車両デザインの完成度は評価が高く、またレールシステムも整っている。そのため、プラレールマニアの間からも一目置かれている存在である。

冬の時代

 1959年からのプラレールの歴史において、特に新製品の発売が少なかった1983~1984年の2年間を指す。仮に新製品が発売されていたとしても、既存製品の色違いバージョンなど、新規性がほぼ現れていなかった。

 現在では物珍しさから「冬の時代」のプラレールも中古品としての価値が高まりつつある。

プラレ

 プラレールの略称の一つ。

プラレーラー

 Plarailer。「Plarail」に人を示す語尾「er」をつけた言葉。プラレールを大人の趣味として捉え活動をするマニアのこと。 大人であれば特に活動内容に関係なく「プラレーラー」と呼ばれる。

 実は旧トミーも用いていた公式用語であり、1999年に発刊された「プラレールファンクラブ」という情報誌では「プラレールを大切に楽しく遊んでくれている人みんな」と定義されている。要は「プラレールで遊ぶ人」全般を指していたが、現在までにその中でも大人を特別に区別する使い方に変容していった。

 なお、メディアでは「プラレール関連の事業でお金を稼ぐ人」と捉えた報道をされることが多いが、基本的にプラレールマニアからはこの用法は好まれていないので注意。

フルスクラッチ

(写真のモデルはとーよこさんの作品)

 プラレール改造の際、種車を用いずにプラ板などから一から車体を製作する手法。「フル」とは言え台車や車輪などの足回りは既製品のものを流用することが多い。

フル編成

  プラレールの通常品は3両で一編成とするが、そこに中間車両を付け足していき、最終的に実車と同じ編成両数にすること。例えば東海道新幹線のプラレール車両3両に13両の中間車を付け足せば、実車の16両編成と揃う。プラレール車両の中間車はパンタグラフが屋根に付いている場合が多いため、フル編成化に当たり削り取ってしまうことも多い。窓割りまで変更することもある。


ラレ

 プラレールの略称の一つ。2020年4月頃に定着した単語とみられる。

リアル化

 プラレール改造の一種。プラレールの車両はモデルの車両をある程度デフォルメして製品化されるが、その製品に改造を施しあえてリアルな外観に仕上げること。

 そのためすでに製品化されている車両でも改造と称して製作され、HOゲージと見間違えるような実車さながらの外観をしたプラレールが製作されることがある。

レジン複製

 プラレールの車体を樹脂で型にとり、その型から別の樹脂でプラレールの車体及び部品を複製する方法。改造時に同じ車体や部品を大量複製する時によく用いられる。



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