ブログ / 新幹線 / 鉄道

2020年2月8日 東海道新幹線700系乗車録

 長い間ご無沙汰してしまいました。石川定治です。
 大学の卒論の追い込みに入っていたためここまで時間が空いてしまいました。もともとwordpressに移行したばかりで中々不安定なサイト運営でしたが、今日から定期的に記事を書いていこうと思っています。

 それでは復帰後初の記事となります、2020年2月8日に700系新幹線に乗車したときの記録を書かせていただきます。

装飾の無い700系の最後の東海道走行

 鉄道に詳しければご存知の方も多いと思いますが、来月の3月8日を持って700系は東海道新幹線から引退します。
 山陽新幹線では16連の編成も含めて2019年度以降も走行を続けるそうですが、東海道新幹線での走行終了まで秒読みの段階に迫ってきました。
 そんなラストランとなると駅のホームは鉄道ファンで劇的に混むのが常。撮影するだけでも一苦労です。
 そこで引退までちょうど1か月の2月8日に700系に乗車してきました。

 乗車した、と言っても乗ってきたのは東京~品川の1駅間。
 あくまでも700系の車内に入ることが目的であったため、このような乗車区間になりました。

 新幹線ホームに入ってみるとすでに人だかりが。みなさん700系が目当てです。この日は土曜日ということもあり、もう少し混んでいる思っていましたが、意外にもホーム端に人が何十人か集まっていたくらいでした。

 私もホームの端に陣取り、柵から少し離れて待機。そうこうしているうちにお目当ての列車がやってきました。

 700系C編成です。この日は臨時のぞみ337号として入線してきました。車両基地から直接東京駅に入り、そこから新大阪まで向かうダイヤが組まれていました。
 新大阪に到着した後は、一度車両基地に引き込んだ後、東京駅に上り列車として再び向かう設定でした。

 しかし、入線した車体を眺めていて思ったのですが、本当に綺麗な外観をしていました。おそらく運用に入る前に車体を洗浄したのだと思います。新幹線は高速で走行するとどうしても汚れてしまうもの。こうして真っ白な姿で私たちの前に現れてくれたのは嬉しかったですね。

 今回やってきた700系は“C53”という番号が振られている編成でした。700系には主に3タイプの車両がありますが、そのうちJR東海所属の16両編成車両はC編成としてグループを形成しています。今ではC編成はその多くが廃車となり、現在ラストランに向けこのC53とC54の2編成を残すのみとなりました。
 余談ですが、JR西日本に所属する16両編成がB編成、JR西日本に所属する8両編成(ひかりレールスター)がE編成と呼ばれるグループを形成しています。E編成はまだまだ現役ですが、B編成は残り3編成とこちらもかなり数を減らしてきたグループとなってきました。

 話を戻して東京駅にやってきたC53編成を見て見ましょう。一番貴重な姿となるのがこの側面のライン。というのも2月12日よりこの700系C編成には引退に伴う特別装飾が施されることが決まっており、先頭車のライトのちょうど真下と、上の写真にあるような青いラインの先端に、装飾が施されます。
 そして、装飾が施される前の最後の下り運用がこののぞみ337号だったのです。
(※一応補足しておくとB編成は特別装飾無しで東海道を引退する予定ですが、そもそも運転席脇に「JR700」の文字が印字されており、上の写真のような「何もない」編成はC編成のみとなります)

 700系の先頭を撮った後、車内に移動。1号車の自由席に座りました。この日は土曜日と言うこともあり混雑も覚悟していましたが、かなりすいていました。6割くらいは席が空いていたように思います。それでもカメラを胸にぶら下げた中学生くらいの人が多く、最後に乗り納めに来たのだなとしみじみ思ったものです。

 ある程度人の出入りが落ち着いたところで700系は東京駅を出発。東京の繁華街を駆け抜けていきます。


 今回乗車したのは東京~品川間の僅か6分でしたが、その間にも出来る限りの車内見学をしておきました。やっぱり、N700系よりも大きな窓、剥き出しの空調、心なしか小さめのLED掲示板などが一昔前の車両という雰囲気を醸し出しています。よくよく考えたらそうですよね。700系が登場したのはもう20年前。一部車両はすでに博物館で展示すらされているのですから。

 それでもN700系を思わせる内装は、700系がN700系の基礎となったことを十二分に示しているというものです。

 途中N700系とすれ違い。向こうからこの700系の姿はどのように見えていたのでしょうか。

 そして、品川駅に到着。僅か6分間で最高時速285 km/hなど出さなかった旅路でしたが、私としては心残りなく700系を見送ることが出来そうです。700系そのものには親の実家への帰省で何度もお世話になっているのでね。
 最後に黄色いライトを照らす700系の先頭をパシャリ。東京駅では後尾灯を付けた姿しか撮れなかったので一安心。
 この700系C53編成は2分間くらいの客扱いをした後、ドアを閉めて新大阪へと出発していきました。帰りの上り運用を終えたら、次にC編成は「ありがとう」の装飾を纏って東海道を走るのです。

 最後に700系を思わせる標識を品川駅で目撃。おそらくはN700系と700系の先頭車のドア位置を示す標識でしょう。これも700系がいなくなれば過去のものになってしまいます。このようなちょっとしたことでも記録出来て良かったです。

 それではここまでお読みいただきありがとうございました。次回は700系引退後も東海道新幹線を走ると言われている“幻の700系”に会いに行った時の様子をお話しします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です