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プラレール好きなら行きたい「プラフェス」の魅力

皆様こんにちは。今回はプラレール好きなら一度は行きたいイベント「プラフェス」についての紹介です。

~概要~
「展示会プラフェス」とは?
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 プラフェスとは松岡純正氏主宰のプラレール展示イベントです。
「展示会」と言ってもプラレールレイアウトを広い部屋いっぱいに敷き詰め、その中を参加者が持ち込んだ車両を走らせることが出来ます。
要は誰でも参加できるプラレール運転会イベントです。

 そのプラフェスの醍醐味と言えばとにかく広くて大きいレイアウト。
プラフェスは基本的に埼玉県さいたま市のプラザノースという施設で開催されます。展示室を2,3部屋借りてレイアウトを設営するのですが、これが広い広い。
1部屋あたり100平米の展示室を仕切りを取り外して2,3部屋まとめて使っています。
そして組み立てあげられるレイアウトはこんな感じ。

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デカイでしょう。一つの車両が一周するのに何分もかかるような円形レイアウトが何重にも用意されており、参加者はそのエリアに車両を思い思いに走らせることが出来ます。
やっぱり家だとどうしても実現できない広さがあるんですよね。だからこそ、こういう場で自分の好きな車両を走らせられるというのはたまらないものがあります。まさに子供の夢という感じです。
それではこのレイアウトについてもっと詳しく見ていきましょう。

~手の込んだレイアウトの数々~
プラフェスのレイアウトはただ単に線路をひたすらに繋げたのではなく、プラレーラー松岡さんのこだわりが詰まったレイアウトになっています。

メインの巨大円形レイアウト
展示会プラフェスは大部屋の床に直接敷設された巨大平面レイアウトがメインとなります。

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もう一度言いますが、デカイ。
ただデカイだけではなくて、何重にも複線が敷いてあること、そしてその複線が線路によっていろいろなルートに行くのがこれまた楽しいんですよね。車両基地の真ん中を突っ切ったり、駅に入ったり、車両工場に入ったり。
それに一度に複数の列車が並んで走るのが滅茶苦茶楽しい。しかもプラフェスでは貴重な車両や改造車両、長編成車両を持ってくる人がたくさんいるので、それらが一列に走るというもうプラレールマニアにはたまらない光景がそこかしこに展開されます。ある意味聖地みたいなものです、プラフェスは。

しかしこれ、ただ楕円形に線路を敷いただけではなくて、きちんと計算されて作られているんですよね。私も何度かプラフェス設営のお手伝いに行かせていただいたことがあるのですが、「向こうの直線レールが何本、こっちの直線レールが何本…」などとやっていたのを覚えています。
会場の構造的にレイアウトすべてが見渡せないなどしょうがないときはまた別ですが、全体像が把握できるときには基本的に上下左右のレールの本数を合わせてます。
やはり一本でもしっかりとかみ合った方が断然安定です。正直ここまで巨大だと直線レールの1,2本くらいずれても繋がるは繋がるのですがどうしてもゆがんだ形になってしまいます。こうして一本一本正確に合わせることで安定してきれいに整ったレイアウトに仕上げているのです。

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他にもカーブ終わりには「ジョイントレール」というレール同士のずれを直す特殊なレールできちんとかみ合わせているので、複雑で巨大なのに安定なレイアウトに仕上がっています。
子供たちは見過ごしがち、というか分からなくてもいいものではありますがこういうこだわりはプラレーラーにとっては一目置きたいものです。

周りに配置された小粒レイアウトも魅力
プラフェスのメインレイアウトのの外縁と内縁には円形レイアウトに沿う形でサブレイアウトが設置されています。これがまた車両を走らせていて楽しい。
前回の2018年12月に行われたプラフェスで実際に設営されたレイアウトはこんな感じ。

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 子供の背丈もあろうかというタワーレイアウトに円形を組み合わせた軽い一周のレイアウト。

このような小粒なレイアウトがプラフェスのメインレイアウトに花を添えてくれます。
大円形レイアウトのように長い円周を走らせられるわけではありませんが、このようなトッププラレーラーが作ったレイアウトに自分の車両を走らせられる機会もなかなかないので、非常に貴重な体験になります。
小粒と言っても家庭ではできないような規模のものもあり、非常にセンスの利いた一見の価値のあるものです。

蛇足ですが、私もこのようなレイアウトを作らせていただいたことがあります。それがこちら。

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 自分のやりたかった幾何学的模様をプラレールのレールで再現するをやってみたのですが、松岡さんに「やりすぎ、遊び辛い」と言われて規模を縮小してこれです。確かに今見ると遊び辛そう。
実際プラフェス本番では誰も遊ばず少し寂しかったのですが、途中から最高にカオスな空間に生まれ変わってました。
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大人向けみたいですね僕のレイアウトって。
 こんな風にして松岡さん以外の人もレイアウトを担当することがあります。

机の上にもレイアウトがあります。
基本的には家でも出来るような簡単なレイアウトです。

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しかし、机と机の間に隙間を作ってそこに橋を架けることで非常に高い位置に橋を持ってくるレイアウトが設置されることがあります。橋の周りには四重に線路が敷いてあり、まるで海峡大橋みたいになっています。
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こういう机の高さを生かしたレイアウトもイベントならでは。さらにそこに車両を走らせられるのもうれしいです。
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また最近はカプセルプラレールのレイアウトも設置され始めました。まだまだここで遊ぶ人は少ないですが、プラフェスの新たな試みとして行われているようです。

展示室周りのショーケース(プラザノースのみ)
プラフェスのレイアウトは無論展示室内に設置されるのですが、プラザノースの展示室の入り口周りにはガラス張りのショーケースがあり、ここにもプラレールのレイアウトやレアもののプラレールなどが展示されています。

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さらにこの区画は基本的には松岡さん以外の方が制作を担当する箇所となっており、プラフェス設営のお手伝い来た方が自分の資材、もしくはプラフェスで余ったレールを使ってレイアウトを組み立てます。
小さい区画ですが、自分の思いのたけを詰められる箇所とあり、本当に凝ったレイアウトを組み立てています。ここに一堂に並べられた名車やカププラも見どころです(*’▽’)。

ちなみに私もこの区画で一度レイアウト設営をさせていただきました。それがこちら。

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 松岡さん曰く「奥に車両が落ちたら地獄だね」。つくづく面倒くさいレイアウト作りますね私は。
なんやかんや好評だったんで良かったですけど。幸い車両は落ちなかったので良かったです。

~プラフェスにやってくる人たち~
エモい奴らがやってくる
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改造プラレールの横浜市営地下鉄。島村さんの作品

プラフェスの隠れた魅力がプラレールマニアの持つ貴重な車両や改造プラレールたち。運転会でも多くの車両が披露されますが、ことプラフェスではすぐ手に取れる位置に非流通品の車両がたくさん走ります(ほんとに手に取っちゃだめですよ。許可を取りましょう)。マニアの神髄ここにありといった感じです。

   逆を言えば自分の持っている車両をみんなに見せるチャンスです。そこまで貴重じゃなくてもシリーズもので持っていったりすると、周りから注目されます(貴重な車両を持っていく時は盗難に注意!)。
自分は新幹線の700系縛りでプラレールを持っていったらなかなか好評でした。車両基地に置いてあった車両たちを撮ってもらえました。

こういう高い次元で活動されるプラレーラーさんとお話出来るのも魅力なんです。なかなかプラレールで話が通じる人もいないので…。
ちなみにプラレールマニアの見分け方は中学生以上の男性で子供いなさそうだったら大体そうです。多くの方は気さくに話してくださいます。そこからとてつもない人脈を築けるかも…。

たまにやる謎企画
プラフェスはプラレールマニアにとって大きなイベントではありますが、松岡さん個人でやられているものでもあるため、プラフェス開催中にラフにいろいろな企画をすることが出来るみたいです。無論、事前に松岡さんに話を通す必要はありますが。
この企画の中で一番ありがたいのがプラレール修理。タカラトミーの公式ではなく、個人でプラレールモーターの部品を製造または購入し、壊れたプラレールの部品を修理できる人がいます。
そのような技術を持つ方がプラフェスに来て、会場の一角でプラレール修理を受け付けていることがあります。
これがすごくありがたいんですよ。私、大学生になってからプラレールの活動を始めたもので、持っている車両が小学校の時までに買ったもので軒並み古く、多くの車両のモーターがパワー不足に陥っています。そのため走りそうでも全然走らないことが多々…(汗。
そういう事情もあってプラレール修理工の存在はものすごくありがたいです。
ただし、毎回いらっしゃるわけではありません。それどころか事前告知もない(そもそも松岡さん管轄の企画ではない)こともあるのでいつやっているかも不明。会えたらラッキー程度で考えましょう。

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ちなみにある回ではNintendo Switchとモニターを持ってきてスマブラやマリオカートをやっていました。ゲーム大会をされていたとのこと。邪魔にならなければ割となんでもOKみたいです。

~最近の傾向~
プラザノース以外での開催
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プラフェスin大倉山の様子

プラフェスは基本月一でさいたま市プラザノースで開催されますが、そこ以外でのプラフェスの開催も2018年以降行われるようになりました。私が初めて行ったプラフェスも横浜の大倉山で開催されたものです。この大倉山でのプラフェスが、さいたま以外での初の開催地でもあるみたいです。
このときは松岡さん目当てで行ったんですよね。ですが、この回は地元のお母さんの団体が中心になってやっていたので松岡さん本人には会えず。結局翌月のさいたまのプラフェスで松岡さんと初顔合わせになりました。

しかし、横浜は便利でした。私の家、結構横浜から近いんですよ。今でこそ当たり前のようにさいたま市まで出向きますが、アクセスの良さはさいたまの何倍もありました。

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プラフェスin渋谷の様子

最近では渋谷のヒカリエでも開催。プラザノースの2分の1程度の大きさの部屋ながらも十分に楽しかったです。まさか銀座線や山手線のすぐ近くでプラレールを走らせられると思ってなかったw。
ただし、会場費がプラザノースと比べてシャレにならないほど高く、採算が全然取れないそうです。会場費はいつもより500円高い1,500円でした。それもあって東京都心でやるのはかなり厳しいものがあるとのこと。
僕なら参加費2000円でも行きますけどね。大宮まで行くと考えたら安い安い。
もう東京ドームでやってくれないかな。日本の鉄道路線全部再現してくれればいいのに(無理。

他にも新潟や三重など地方にもお出まし。東京圏に住んでいなくてもプラフェスに参加するチャンスは多くなってきています。

全駅再現
松岡さんがプラフェスで成し遂げた偉業と言えば「全駅再現」。実在の路線やアニメに出てくる路線をプラレールで再現してしまおうというものです。2019年1月8日現在までに再現した路線は山手線、大阪環状線、ソドー島(きかんしゃトーマス)があります。
特に山手線全駅再現はタモリ倶楽部にも取り上げられ、松岡さんを一気に有名人にした企画でもあります。

私はまだ全駅再現は直に見たことないんですよね。ただ、タモリ倶楽部に取り上げられた時は有名なプラレーラーさんの駆けつけていて、なかなか楽しそうでした。このときは家のテレビからプラレールで山手線を再現する凄腕の人がいるのだなあと感じていました。

 他にも一般参加者にレイアウトを組み立ててもらう「ワークショップ」形式のプラフェスをやったり、20歳未満お断りのアダルトオンリーの回を設けたりなど、果敢に新しいことに挑戦されています。

~開催場所と日程について~
ここまででもちょくちょく言及してきましたが、最後に開催場所と日程について。

場所は月1の土日(祝祭日であれば月金も含む)さいたま市のプラザノースで行われます。そのほかに不定期で地方に出張し、名古屋や新潟などの公民館でも開催することがあります。

詳しい日程及び開催箇所はこちらのページで確認することが出来ます。

参加料は1000円(未就学児無料)、開催時間は10時~16時です。
ただし開催場所、日時によって料金は時間が異なるので、リンク先からよく確認してプラフェスに参加することをお勧めします。

と、ここまでプラフェスについての記事を書かせていただきました。盛りだくさんの内容であったため、かなり長い記事になってしまいました。
ですが、この記事でプラフェスというプラレールのイベントを知っていただけたのであれば本当に嬉しいです。やっぱり滅茶苦茶楽しいですよ。ここまで伸び伸びと自分の電車を走らせられる場所もないですし、プラレールマニアの方たちとお話するのも楽しい。
プラレール好きなら一回行っとけ。そう自信をもって言える「プラレールのフェスティバル」です(なお、権利的な理由で表向きには「プラザノースのフェスティバル」の略らしいです)。

もしあなたのご近所で開催されるようでしたら、ぜひ行かれてみてはいかがでしょうか?本当に楽しいですよ。

(記事作成にあたりレイアウトの写真の使用許可は松岡純正さん本人から得ております)

リンク
プラレールの宿ホームページ(松岡純正さんのホームページ)

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