2020年2月27日East-i見物録
2020年2月27日、JR東日本の新幹線の電気軌道検測車であるEast-iが東京駅にやって来るとの情報を受け、見物に行ってきました。
東のドクターイエロー・East-i
今回の主役となるEast-iは東北・上越・北陸・山形・秋田・北海道新幹線の線路や架線、信号などの状態を検測する試験車両です。簡単に言えばJR東日本が所有するドクターイエロー(東海道・山陽新幹線)です。
しかし、そのスペックはドクターイエローをはるかに凌駕し、世界最高速の鉄軌道検測車であるだけでなく、50/60Hzの周波数に対応、青函トンネルも走行、さらに北陸の急勾配もやすやすと登るなど、JR東日本の新幹線のすべての特性を併せ持った最強の新幹線なのです。しかもドクターイエロー(2編成)と異なり、East-iは1編成のみ。そのスペックとレア度は圧倒的です。
ここまで言っておきながらドクターイエローより圧倒的に知名度が低いのが玉に瑕ですが…。
しかし、ドクター以上の隠れたレア車両。この度2月27日に東京駅に入線するとの一報を聞きつけたので、見物に行ってきました。
平日の東京駅
やってきました東京駅。この2020年2月27日はごく普通の平日。新型コロナウイルスなどの影響もあったと思いますが、平日昼間の東京駅は微妙に人が少ない時間帯でした。
East-iのレア度をさらに高めているのが、この平日限定の運用であり、これもまたレア度に拍車をかけています(祝日であれば運用する可能性あり)。
対するドクターイエローは、土日も走る(さらに言えば仕事や学校が終わった夜7時に東京駅に来る)ことが多いので、狙いさえすれば案外簡単に会えます。
そのような事情も考慮すると、East-iは出会うのがかなり難しい存在なのです。
しかし、そんなレア車でも平日なので東京駅ホームは人もまばら。ウーム、寂しい。
おそらくEast-iを示すとみられる回送表示を確認し、22番線で待機。
やってきましたEast-iです。車両規格が在来線に合わせているため車体が小さく、ドクターイエローより引き締まった印象を受けますね。白いボディに赤い塗装がカッコイイです。カメラを備える検測窓も特徴的。
停車時間は14分ほどでドクターイエロー(25分)よりは短かったものの、見物客の人数も少なかったので非常にゆったりと撮影することが出来ました。こういう物々しい蓋など、旅客車にはないごつい設備は興奮しますね。
光の反射で分かりにくいですが、車内窓のカーテンが少し開いていたので中の様子も撮影。デスクトップのパソコンとコピー機の存在が確認出来ました。普通の新幹線ではまずありえない設備ですね。普段の利用では覗けないものなので、見れてラッキーでした。
East-i先頭車の測定窓も撮影。まん丸な投光器が備えられています。こうして詳細に眺めてみると、ぎょろ目みたいで妖怪っぽさを感じます。
途中、E5系、E7系とも離合。緑や青の車体とのコンビネーションが良いですね。新幹線検測車は始発・終着駅での停車時間が通常の列車より長く取られているので、上の写真のように2~3本の旅客車と一緒に並ぶことが良くあります。
14分間の長い停車の後、East-iは検査のために再び上野・大宮方面へ。新幹線の安全を守りに旅立っていきました。
それでは2020年2月27日のEast-i見物録でした。
ドクターイエローよりも目立たないけれども、希少価値も能力もすごい新幹線“East-i”。平日に休みを取り、このような形で見物出来たのはラッキーなことでした。今度はどこかでばったりと出会いたいものです。
それでは今回もお読みいただきありがとうございました。